ぼくはいつまで透明なんだろう。
透明になった
知らないうちにぼくは透明になっていたみたいです。
クラゲなんだから透明でもおかしくはないのですが、やっぱりどこか寂しく思います。
でもせっかくなので透明にちなんだ映画の紹介をしてみましょう。
冷たい熱帯魚
透明といえばこの作品がまずはじめに思い浮かびました。
2010年公開、園子温監督の映画「冷たい熱帯魚」。
園子温監督はぼくの一番好きな邦画である「愛のむきだし」などを手がけたすごい人です。
実際に今回紹介する「冷たい熱帯魚」も色々な映画祭の賞を受賞してます。すごい。
映画のイメージを端的にあらわすとこんな感じ。
かわいい熱帯魚がいっぱい出てきます。
ですので、アクアリウムとかが趣味の人にもおすすめです。
ただ、なぜか18歳未満の人は観ることができない作品となっています。
不思議ですね。
でも悪いことはしてはいけないので、ちゃんと大人になってから観ましょう。
ストーリー
主人公は色々悩みの尽きない小さな熱帯魚屋のお父さん。
実はこの人、ちょっとだけ家庭が複雑なんです。
思春期の娘さんがいるのですが、お年頃なのでなかなかうまくコミュニケーションが取れません。
そして奥さんともうまくいっていない様子。
世のお父さんの共通の悩みかもしれませんね。
そんな時、最愛の娘さんがスーパーで万引きをしてしまいます。
これにはとっても悲しくなったお父さんですが、なんかいろいろあって村田さんという人が助けてくれます。
村田さんはすごい。
村田さんも熱帯魚屋さん
助けてもらったあとも、お父さんは村田さんにいろいろお世話になります。
実は村田さんも同業種、熱帯魚屋さんだったのです。
しかもお父さんのお店と比べると華やかで遥かに景気が良い感じ。
お父さんは優れた経営者である村田さんから、「熱帯魚で稼ぐ力」を学びます。
そしてその最も大事なノウハウである「人を透明にする方法」を教えてもらい、習得して一皮向けたお父さんは新たな人生を歩み始めるのでした。
ざっくりとストーリーを紹介するとこんな感じです。
詳しい内容は自分の目で確かめましょう。
お父さんの成長を描いた作品
毎日毎日一生懸命働いているのに、家族には冷たく扱われてしまう…
そんな不遇な状況にもめげずに、現実と立ち向かっているお父さん達はきっと日本中にいると思います。
そんなどこにでもいる中年男性の成長を描いたのが本作「冷たい熱帯魚」です。
きっとこの映画は色々な人たちに勇気を与えてくれると思います。
最近伸び悩んでいる方や現実とうまく向き合えていない方はこの機会に観て励まされましょう。
ただ、血とか暴力とか人間の汚い部分を見たくない人は絶対にやめておいた方がいいです。