ぼくは透明人間さ。
透明人間になったら聴きたい曲
透明人間になって数日が経ちます。
いざ透明になってみると戸惑うことばかりです。
それもそのはず、他の人からは見えないのですから、今までの生活とは何もかもが変わってきます。
どうしていいかわからなくなった時、結局頼れるのは音楽でした。
ぼくは先人の残してくれた詩と曲を頼りに、これから先、生きていこうと思います。
透明少女（NUMBER GIRL）
透き通って見えるのだ 狂った街角きらきら
（「透明少女」より）
流行ったのはかなり昔のはずなのに、誰にとっても青春を感じられる曲。
透明人間じゃなくても夏になると聴きたくなります。
ピクシーズのようにかき鳴らしたギターとアヒトイナザワのドラムがいい感じです。
狂った街角で透き通っていられれば、そのまま消えていけそう。
透明人間（東京事変）
僕は透明人間さ きっと透けてしまう 同じ人には判る
（「透明人間」より）
透明人間の感情が全て詰まったような曲。
嬉しいことや悲しいことは透明人間にもあるみたいです。
安定の演奏と椎名林檎さんの歌声でどんどん体が透けていきます。
でもいざ透き通ってみると、濁るのも悪くないような気がしてくるのです。
電車かもしれない（たま）
ぼくらは生まれつき体のない子供たち
（「電車かもしれない」より）
たまのギターボーカル、知久さんの闇を感じる曲。
知久さんがアコギ１本で弾き語りして歌うこの曲も好きです。
歌詞の内容は透明人間というよりも、もっと別の悲しい意味がある気がします。
ただいざ透明になると、恐怖の感情が強く、このような曲に引き寄せられてしまうのです。
不思議な単語と暗いメロディで、ひっそりと生きていくことを決意しました。
半透明少女関係(ZAZEN BOYS)
半透明少女があそこに漂流しよるよ
（「半透明少女関係」より）
舞台は冷凍都市。繰り返される諸行無常。
ZAZEN BOYS初期のまだ荒削りな感じが好きです。
（今の洗練された緊張感ある感じももちろん好きですが）
この曲を聴くと途中で必ずお祭りが始まります。
自分が透明であることを忘れてしまいそうです。
そもそも半透明少女だから透明じゃないのかな。
幽霊の気分で（坂本慎太郎）
さて何をしよう 何になろう 透き通る体で
（「幽霊の気分で」より）
この曲は透明人間の曲ではないし、他にも透明ソングは色々あったのですが、あえてこの曲を入れました。
クラゲ化計画ではお馴染みゆらゆら帝国。
そのギターボーカルだった坂本慎太郎さんのソロファーストシングルです。
透き通る体でポジティブに彷徨う感じがとても良い気分にさせてくれます。
この浮遊感を上手く活用して、ぼくはやっぱりクラゲになりたいです。
