クラゲ化計画の方向性についての重要なご報告です。
世の中には共食いをするクラゲがいる
そもそもクラゲの生態はいまだ謎に包まれている部分が多いのですが、世の中には共食いをするクラゲもいます。
代表的なのはウリクラゲやアマクサクラゲあたりでしょうか。
YouTubeで検索すれば、クラゲの共食いシーンをいくつも確認することができます。
共食いする姿も美しいです。
食べるというよりもほぼ丸飲みですが。
もちろん、最も有名なミズクラゲのように、プランクトンや仔魚を食料としているクラゲも多いです。
ただウリクラゲのように共食いをしたらどんな気持ちになるのか、少し気になります。
ぼくは心を鬼にして、共食いすることにしました。
買ってきた
コンビニで買ってきました。
割と手軽に手に入るんですね。
写真だけ見るとちょっと福神漬けっぽい…
実際は味付けされながらも透き通っています。
裏面はこちら。
タイのクラゲさんがこんな姿になって日本にやって来たのですね…
なんだかとても可哀想。
でもこうなってしまった以上、ぼくにできることは美味しく頂く以外に他ありません。
この世は正に弱肉強食。繰り返される諸行無常の中、ただただ食物連鎖に巻き込まれて行くのです。
ぼくはまだ海を泳いでいた頃の(食用になってしまった目の前の)クラゲさんに敬意を表し、お祈りをしてから口に運びました。
味は普通ですね。
別に不味くも美味しくもない。
クラゲ化計画での食用クラゲ量産化は廃案とします
少しだけブログには普段載せていないクラゲ化計画内部の話をしましょう。
本計画発足当時、チームクラゲ化計画のメンバーは、月に1度全員で集まってミーティングを行っていました。
(最近は忙しくなって全然できていませんが)
そんな中である日、一人のメンバーがいつもより少し神妙な面持ちで問題提起をしたのです。
「全人類をクラゲ化したとして、その後の食料はどうやって供給するのか?」
その時に他ならぬコードネーム「ウリ」が発言しました。
「人類をクラゲ化したらそこら中にクラゲはいる、そこから食べていけばいいじゃないか。」
この発言にはメンバー達も戸惑いを隠せませんでした。
みんなクラゲになれば嫌なことから逃れられると思って、この計画に賛同したのに…
この意見が通ってしまったら、クラゲになった後は他のクラゲから食べられるのを恐れながら生きていかなくてはなりません。
チームリーダーのぼくでさえ、「え…クラゲにした人を食べるの?こわ…」って思いました。正直かなりひきました。
その時はみんな一同に
「プランクトン食べればいいじゃん!」とか
「仔魚はクラゲにしないよ?人だけだよ?」
と言ってお茶を濁したのですが、ぼくの心の奥底に残るわだかまりは、今日までずっと消えることはありませんでした。
でも今日、勇気を出してクラゲを食べてみて、やっと心が晴れました。
クラゲはそんなに美味しくないし、やっぱり仔魚を食べよう!
本クラゲ化計画では、クラゲを食料にすることを原則禁止とします。
皆様安心して、速やかにクラゲになって頂けますよう、よろしくお願いいたします。