マイムマイムを踊りたいのです。
キャンプファイヤーがしたい
この世で一番楽しいイベントってもちろんキャンプファイヤーですよね。
ほとんどの方が小学生の時、林間学校とかで経験していると思います。
キャンプファイヤーの醍醐味は何と言っても目の前に燃え広がる炎。
高揚感が半端ないです。
そしてその火を囲いみんなでマイムマイムやオクラホマミキサーなんかを踊ります。
もう考えているだけで最高!キャンプファイヤーのない人生なんて考えられません。
ぼくはやったことないけど。
雨が降るとキャンドルファイヤーになる
ぼくが小学生5年生の時、待ちに待った林間学校イベントが発生しました。
もちろんスケジュールにはキャンプファイヤーの文字。
ぼくは齢11歳にして、これをやるために今まで辛いことも乗り越えて生きてきたんだ…!と意気込んでいました。
しかし残念ながら当日の天気は雨。
当然キャンプファイヤーは中止です。
ぼくはまるで、自分のこれまでの人生を否定されたような気分になりました。
落ち込むぼくと仲間たちに先生は新たなイベントを提案します。
それは「キャンドルファイヤー」
キャンプファイヤーの日に雨が降ってしまった哀れな子羊達に残された悪魔的なイベントです。
ぼくたちは先生に体育館へと連れていかれました。
体育館の中央には、大きなキャンドルが積まれています。
キャンドルファイヤーは今ば屋内型キャンプファイヤー。
雨が降った時の代替手段として度々用いられるようです。
しかし中身は実に奇妙で、魔術的と言いましょうか、呪文のような言葉をみんなで復唱しながら一人一人中央のロウソクをただ眺めるといったもの。
唱えた呪文に確かな意味があったのか、またはCO2の充満により体調を崩したのか、子供達は一人また一人と倒れ、医務室に連れていかれます。
この世の闇を見せつけられました。
一人キャンプファイヤーはきしめんパイで
このまま死んだらキャンプファイヤーができなかった系地縛霊になるのはほぼ確実。
それは少しみっともないので一人でやることにしました。
しかしぼくにはキャンプファイヤーができる土地も、道具もありません。
最低限木を積んで火を灯す感じは再現したい。
そこで最適なものを考えたところ、木の代わりになる良いものを見つけました。
隠れた名古屋名物きしめんパイです。
きしめんとうなぎパイの中間みたいなお菓子で、かなり美味しいです。
値段も安くていっぱい入ってるのでお土産には最高。
名古屋土産ならこれかカエル饅頭が良いと思います。
このきしめんパイを木の代わりに積んでいきます。
かなり良い感じです。
ちょっと土台の部分に見えてきました。
ただ積んでみて気づいたのですが、これに火をつけるのは難しいです。
ビニールを燃やしたら有害物資が出るかもしれないし、家の火災報知器がなるかもしれないし、何よりきしめんパイが勿もったいない。
そこで火の代わりを家の中で探したらちょうど良いものがありました。
トマトケチャップはほとんど火みたいなもの。
一人キャンプファイヤーの完成です。
テンションは最高潮。
一人だからマイムマイムは踊れないけど、代わりにスリラーと恋ダンスを踊りました。
なんでだろう、すごく寂しい。