わかりました。今年の土用の丑の日に食べるべきうなぎが。
謝罪
まず冒頭いきなりではありますが、謝らなければいけないことがあります。
巷の噂で耳にしたのですが、うなぎが絶滅危惧種に指定されたそうですね。
とても言いづらいのですが、これ、ぼくのせいなんです。
裏を取っているわけではないので確定ではありませんが、おそらく間違いありません。
全国のうなぎファンの皆様、本当にごめんなさい。
ぼくがクラゲであるにもかかわらず、まるでしらすを食べるが如く、大量にうなぎを食べてしまったがばっかりに・・・
というのもヤノユウは大のうなぎ好きなのであります。
中学生頃まではなんかチクチクするし嫌いな食べ物ランキング1位を独走していたのですが・・・
そのまま嫌いでい続ければ、こんな悲劇は産まなくて済んだのに・・・
神の悪戯か、もしくは悪魔の罠か・・・
ある日偶然、いわゆる「本当に美味しいうなぎ」というものを食べてしまったがばっかりに、うなぎを愛しうなぎに愛されるクラゲへと変貌を遂げてしまったのです。
しかし愛とは時に残酷なもの。
ぼくの愛はうなぎにとって重すぎたみたいです。
気づけばこの有様。返す言葉もございません。
この場を借りて深くお詫び申し上げます。
本記事では、せめてもの償いとしてうなぎ絶滅を回避するために、うなぎ好きであり、クラゲ界一の美食家であると評判の高いこのヤノユウが、比較的身近で手頃に食べられるうなぎをレビューしていきたいと思います。
要するに、皆様にはこの記事を読んで最初から満足のいくうなぎを食べて頂くことで、余分なうなぎの消費に歯止めをかけるといった狙いです。
この記事を全てのうなぎ好きとうなぎに捧げます。
UNAGI is forever. (by Yano yu)
吉野家
毎年夏になるとよくCMなどで目にするのが、吉野家のうな重ではないでしょうか。
牛丼屋は全国どこにでもありますし、その中でもキングオブ牛丼屋である吉野家は、もっとも身近なうなぎ屋さんであると言っても過言ではありません。
今までうなぎは専門店でしか食べてこなかったので吉野家のうなぎを食べるのは今回が初めてです。
中国産のうなぎを食べるのってなんかこわいな・・・って気持ちも少しあります。
ただこれは償いなのです。自分の体調なんて気にしてはいけません。
満を持して吉野家に行きました。
せっかくなので二枚盛りにしました。
すかすかでご飯が見えてるのはちょっと寂しいですもんね。
値段は1150円。
今やスーパーで売っているうなぎですら1500円以上する時代ですから、ご飯も込みでこれはかなりお得ですね。
肝心の味ですが普通に美味しいです。
身は思っていたよりもふっくらしていて関東風みたい。タレも美味しいし。
ただ安いうなぎ特有のチクチクした感じは若干あります。本当に少しだけですけど。
うなぎが嫌いな人以外は普通に満足のいく感じです。
産地とか気にしない!とにかく近場でうなぎが食べたい!!という方は吉野家に行くのはアリだと思います。
【参考 値段とカロリー】
うな重一枚盛り:750円(669kcal)
うな重二枚盛り:1150円(977kcal)
うな重三枚盛り:1650円(1188kcal)
いくら吉野家とは言え、三枚盛りはさすがに値段もかなり高めです。
牛丼並が1杯380円なので4杯は食べられる計算・・・
よく見るとカロリーも結構えげつないですね。
頼む時は覚悟が必要です。
ぼくにはありません。
すき家
次はすき家に来ました。
吉野家はうな重ですが、すき家はうな丼です。
例年吉野家よりもすき家のうな丼のほうが美味しいという声が多い気がします。
こちらも中国産ですが、もうどうでもよくなってきました。
とりあえず美味しいうなぎが食べたいです。
吉野家と比較できるように特うな丼を注文しました。
値段は1180円。吉野家より30円高いですが誤差の範囲内ですね。
昔は牛丼屋のうなぎというと吉野家が固めですき家が柔らかいというのが常識でした。
(ぼく自身食べ比べたわけではありませんが、周りの人たちに聞いても皆同様の意見でした)
実際食べてみたところ、今はどちらもあまり変わりません。
すき家のうなぎもふっくらと柔らかくて美味しいです。
正直吉野家とそこまで差はない感じ。
タレとかも劇的に差があるわけじゃないし・・・
吉野家より優れている点を無理やりひねり出すなら、丼なので重箱より食べやすいということぐらいかな・・・
趣を重視するか食べやすさを重視するかです。
あと少しだけすき家の方が量が多い気がします。
いずれにしてもあまり変わらないのでお店が近い方に行けばいいんじゃないかなって思います。
【参考 値段とカロリー】
うな丼:780円(707kcal)
特うな丼:1180円(1085kcal)
すき家は牛丼と同じでトッピング系が充実している代わりに、うな丼そのものは普通と特しかありません。
(キムチや卵、とろろ、ネギ玉なんかがトッピングされたメニューもあります。美味しいのかな・・・)
カロリーは吉野家よりも若干高めです。単純に量が多いからだと思います。
ただ総じてどちらもそれ程変わらないです。
三枚盛りで贅沢したい人は吉野家、トッピングで変わり種のうな丼を食べたい人はすき家かな・・・
うな富士
次はうな富士です。
言わずと知れた名古屋No.1のうなぎ屋さんです。
ポケモンGOで一躍有名になった聖地「鶴舞公園」(上空から見ると形がモンスターボールに似ている公園)の最寄駅から10〜15分くらい歩いた所にあります。
老舗って感じですね。趣ある佇まいです。
夕方は5時からなので5時過ぎぐらいに行ったら、すでに15人程外で待っていました。
お店はそこまで狭くなくて30席あるのに・・・
結局1時間くらい待ってやっと入れました。
その頃にはお店の外に50人くらい待ってたかな・・・うなぎが絶滅するのも仕方ない気がします。
関係ないけど刺身盛り合わせをノリで頼んでみたら死ぬほど美味しかったです。
うなぎ屋でうなぎ以外の魚を食べることってほとんどないと思います。
(たまにドジョウの柳川とかを食べることはありますが・・・)
なんかもうこのお刺身をご飯にのせた海鮮丼を食べて帰りたいって思いました。
でもやっぱりうなぎも食べます。
一応吉野家とすき家と比較したいので、普通のうなぎ丼ではなく「上うなぎ丼」を注文しました。
もう見るからにおいしそうなビジュアル。
静岡や名古屋でよくある表面をこんがり焼くタイプのうなぎです。
もはやわざわざ書く必要もありませんがすごく美味しい。
産地も安心の国産(三河一色産)です。
実はこの「上うなぎ丼」写真からはわからないと思いますが、ご飯とご飯の間にもうなぎが入っているのです。
(↑わかりやすいイメージ図)
夢にまで見た二重のうなぎ丼です。贅沢の極みです。
値段は4320円。少々お高いですが名古屋No.1の称号も納得の満足感でした。
【参考 値段】
うなぎ丼(肝吸い付き):3400円
上うなぎ丼(肝吸い付き):4320円
ひつまぶし:4320円
上ひつまぶし:5960円
天然うなぎ:時価(約6500円〜18000円)
カロリーは公開されていませんでした。
天然うなぎは値段が恐ろしいことになっています。
18000円だったら吉野家の牛丼が47杯食べられます。
もう意味がわかりません。
カロリーも2億ぐらいあるんじゃないかな。
なか卯
最後になか卯に来ました。
完全に順番を間違えた感が否めません。そもそもなか卯の店舗が家の近くになかったのです。
でもうちの近くにはなか卯しかないよ!という人もいると思うのでやっぱり食べておかないと。
ちなみに日本三大牛丼屋といえば吉野家、すき家、松屋ですが、松屋だけうなぎを出していません。
なのでこの手の比較をするとき吉野家、すき家の次に来るのはなか卯なんですよね。
すき家と同じゼンショーグループなのでそこまで違いはないのかな?と思いながらも早速注文しました。
こちらも条件を合わせるために特うな重にしました。
写真だとちょっとわかりづらいですが、うなぎが二枚重ねになっています。
値段は1190円。
吉野家より+40円、すき家より+10円と、うな富士の次に高い価格となっています。
おそらくですがこの価格の差は写真を見ても明らかなように、きざまれた卵によるものでしょう。
個人的にはあってもなくてもさほど気になりませんが、この卵が大好きな方は実質なか卯一択です。うな富士のうな丼にものっていませんし。
味はやはりすき家と変わらないかな。
どちらかというとなか卯は、ひつまぶしみたいに食べられる「うなまぶし」や親子丼と一緒にうなぎが食べられる「うな玉親子重」がウリな気がします。
【参考 値段とカロリー】
うな重:790円(693kcal)
特うな重:1190円(928kcal)
うなまぶし:890円(715kcal)
やっぱり吉野家、すき家と似たりよったりです。
劇的にカロリーの低いヘルシーうな重とかあったら頼んでみたいものです・・・
全部食べてみてわかったこと
味は完全にうな富士の圧勝です。
他の追随を許さない美味しさでした。
ただ値段が他の4倍くらいするので、安くて近場でうなぎを食べたい方は最寄の牛丼屋に足を運んでみるのが良いと思います。
産地さえ気にならなければ、そこそこ満足出来るクオリティです。
牛丼系3店ならどこもそれ程違いはありませんので、間違っても「どのお店が一番美味しいんだろう?食べ比べしてみようかなー!!」なんてバカなことを考えてうなぎを無駄に消費しないように、よろしくお願いいたします。
反省してたらお腹すいてきたし、うなぎでも食べに行こうかな。
追記:セブンイレブンのうなぎ蒲焼重
早速食べました。
別に悪気はなかったのです。
近所のセブンイレブンでたまごサンドを買おうと思っていたら偶然目に飛び込んできて・・・
さすがにあれだけうなぎを食べたのだから、絶滅を避けるためにしばらくは控えようと思って・・・
気づいたらレジに運んでいました。
うなぎ蒲焼重(中国産鰻蒲焼使用)。
中国産鰻蒲焼使用。なんとも潔いです。
中国産であることをここまではっきりと明記するのは逆に好感が持てます。
だいたい中国産うなぎを使っているお店は、いかに目立たないように表記するか必死なのに。
もしかするとコンビニとかで売る場合ははっきりと書かないといけない法律とかがあるのかもしれません。
ちなみにぼくは、牛丼屋うなぎ巡りですっかり中国産に抵抗がなくなっていたので気にせずに買いました。
中はこんな感じ。思ってたより美味しそう・・・!
コンビニのお弁当も日々進化しているのですね。
ただ肝心の味は、スーパーで売っているうなぎと同じくらいのクオリティでした。
食感はちょっとゴムっぽい感じで、骨のチクチク感もまあまああります。
うなぎが苦手な人はまず食べられない系のうなぎです。
そう考えると吉野家・すき家・なか卯ってすごい!
ほぼ同価格で(むしろ安い)美味しいうなぎを提供する企業努力には、ただただ感心するしかありません。
セブンイレブンのうなぎは、味はともかく手軽に買って帰りたい人向けということがわかりました。
検証結果は以上です。
さすがにこれ以上食べたら本当に絶滅してしまうので三日ぐらい控えようと思います。
皆さんもうなぎを食べるのは程々に、なるべく控えてくださいね!