お寿司が食べたいです。
3週間が経った
食費0円生活を初めて3週間。
思っていたよりもなんとかなってしまって正直拍子抜けしています。
当初の予定ではもっと切実な感じになるはずでした。
スーパーの試食コーナーに毎日通ってウィンナーを食べたり、地元のパン屋さんに食パンの耳をおすそ分けしてもらったり、食べられる野草を土手に探しに行ったり。
ほとんどサバイバルな感じで生活するものだと思っていたのです。
しかし現実は、毎日明太子ごはんと麦茶が食卓に並びます。
当然毎食明太子ごはんなので精神的にはかなりきついですが、飢え死にすることはありません。
(飲み会や誘われたランチは交際費として分けて考えているので、1週間の全食事が明太子ごはんなわけではありません。ただそれも週2回程なのであとは全て明太子ごはんです。)
たまたま運が良かっただけかもしれませんし、明太子は昔の自分が買ったものなので常に0円で生活できるかはわかりません。
ただうまく人脈を使うことができれば、食費0円で生活することはそこまで難しくないと思います。
どうしてもお金を貯めたい人にはおすすめです。
嘘です。
絶対にやらない方がいいです。
食事は人生で一番大切なことだとこの生活をして身に染みました。
少なくとも何かを買えるお金があるなら絶対にこんな生活をするべきではありません。
ぼくは最近、食への渇望が脳を侵食し、幻が見えてきました。
幻想のお寿司
ぼくはとにかくお寿司が大好きです。
この企画を始める前日の夜(通称最後の晩餐)もお寿司を食べました。
回らないお寿司は初めてでした。
死ぬほど美味しくて高かったです。
食費の断捨離の記事なのに毎回飯テロしていることについてよくツッコミが入りますが、ぼくが一番辛いので許してください。
インスタントラーメンとカレーそばを食べていた頃はまだ我慢できました。
ただ、お米を炊きはじめた頃から、少しずつぼくの頭はおかしくなっていきます。
お刺身を欲しているのは明らか…それでも家にあるはずもなく我慢する毎日。
そしてそれも限界にきて、ついに人としてちょっと危ない方法を編み出してしまいました。
それはお寿司の写真を見ながらご飯を食べるというライフハック。
実際にはお米を食べているだけ。
あとは想像力で味を補い、脳を騙してお寿司に変換します。
この技術は日に日に洗練されていき、最近ではもう写真を見なくても、ただの白飯を食べると少しお寿司の味がするようになってきました。
ぼくはこれをお寿司ファントム(幻想のお寿司)と呼んでいます。
コスパは最強ですがたまに本気で死にたくなるのでおすすめはしません。
今のぼくなら、きっとスーパーの安いお寿司を食べても感動して泣くと思います
早く現実を取り戻したいです。