みんな狐のお面を買えば良いと思います。
狐のお面は怖い
ぼくは基本的に部屋に物を置きたくない人なので、部屋の中に余計なものはありません。
ですが例外的に、唯一部屋に飾っているものがあります。
それがタイトルにもあります通り狐のお面なのであります。
日本には伏見稲荷大社など狐の神様がいっぱい祀られていますので、この御利益は無視できないというのが、ぼくの考えです。
しかしこのお面が少し怖すぎると数少ない友人の間で話題になりました。
(↑ヤノユウの部屋のクローゼット。お面はいつでもかぶれるように、取り出しやすい位置にかえるさんフックをつけてかけている。)
確かに、夜中にこのお面を被った人に後をつけられたら死ぬほど怖いと思いますが、普通に見る分にはただの狐のお面です。
一昨年わざわざ太宰府天満宮の近くのお土産屋さんで買ってきたのですから、お面の一つや二つくらい部屋に飾ってもいいと思います。
実を言えばぼくも最初は(自分で買ってきたくせに)部屋に置いておくのがとても怖かったです。
しかしそれは月日が解決して、気づけば慣れました。
嘘です。今でも夜すごく怖いです。
暗いところにこのお面があるのは心臓に悪いです。
なのでせっかくですし、このお面を暗いところに置いてみんなを恐怖のどん底に突き落とそうと思いました。
ライブハウスに置いてみた
設置する場所選びはとても迷いました。
そもそも常に暗いところってあまりないし、夜の公園とかに置いてるところを見たら警察に通報されるかもしれない。
いろいろ考えた結果候補は3つ。
①お化け屋敷
②クラブ
③ライブハウス
常に暗くて置いてもぎりぎり怒られなそうな場所はこの3つだと思います。
入念に検討した結果③ライブハウスにしました。
お化け屋敷は、そもそも周りに他に怖いものがあるので狐のお面の怖さが薄まってしまいます。
シーズン的にも少し早いです。
クラブはぼく自身があまり得意ではありません。
クラブでウェイウェイしてる人と仲良くなれる自信がないし、お酒に酔って狐のお面を壊されたりしないかも不安です。
ライブハウスもその可能性は0ではありませんが、クラブよりはいいかな?と思って決めました。
ただ、ライブハウスと言えども、普通に観客として入って狐のお面を壁に貼り付け始めたらさすがにスタッフに怒られます。
ですので仕方なく、ギターを友人から借りて、練習をして、バンドを組んで、出演者側に回ることにしました。
出演者なら多少のことは許してもらえそうです。
ギターは当然全然弾けなかったのですが、「みんなを驚かせたい」というその一心で練習に励みました。
Fのコードが押さえられるようになった時はかなり嬉しかったです。
だんだんバンド自体が楽しくなってきて当初の目的を忘れそうになりましたが、部屋のお面を見て我に帰りました。
本番当日
さすがに客席側に狐を置くとモッシュとかダイブとかの弾みに狐のお面に傷が付く可能性がありましたので、薄暗い廊下に置くことにしました。
完全にスタッフオンリーですが、ぼくは他の出演者だけでも驚かせられれば満足です。
ギターとともにセット完了。
写真だと結構明るく見えますが、実際はもっと暗いので不気味に狐のお面が浮かび上がります。
スタッフオンリーの扉を開けた瞬間最初に目に入る仕組み。
完璧な作戦!
早く恐怖でひきつる人達の顔が見たいです。
ただ廊下にずっといるのは不自然ですし、何より邪魔なので、一度客席に戻り他の出演者のライブを見ることにしました。
他のバンドはみんなレベルが高くてすごく楽しい!!
iPhoneで音楽を聴くのもいいけど、ライブならではの生の音って最高です。
自分の番が近づいてくると、普段は全くしないのにすごく緊張してきました。
でもみんな優しくて、間違えてもいいからライブを楽しもう!と声をかけてくれます。
ぼくはぼくなりに、今自分のできる最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、夢中でギターを弾きました。
始まってしまえば待ち時間の20分もあっという間です。
細かなミスはなんどかありましたが、なんとか通して聴ける感じにはできたと思います。
お客さんもすごくのってくれて、一体感のあるとても良いライブになりました。
バンドって最高です。
まる一日ライブを満喫して家に帰りました。