海月と人間の中間の生命体となり永遠に宇宙空間をさまようのだ。
幽霊に怯える毎日
ヨーロッパに幽霊が出るー共産主義という名の幽霊である。
カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスの『共産党宣言』。
この本を読み始めた時、ぼくは何もわからないまま怖いなあって思いました。
そしてそれからというもの、ぼくは起こりうる厄介ごとやどうしようもないことの一部を、幽霊のせいにして生きてきたのです。
今思えば、妖怪ウォッチにはまって、なんでも都合の悪いことを妖怪のせいにしてしまう小学生の先駆け的存在ですね。
いつでも時代の最先端を行っては一人つまづいております。
結局のところぼくの捉えていた幽霊の正体は共産主義でも、まして資本主義でもなくて(たまに本当に資本主義のことであったりもするけど)、ただただ漠然とした理不尽の象徴だったのだと思います。
幽霊はぼくや人間たちを困らせるのが大好きで、きっとそれをつまみにハイボールでも飲んでいるんじゃないかと思います。(そのハイボールはラフロイグのクウォーターカスクをウィルキンソンのソーダで割って、少しだけレモンを絞って作るのです)
悩ましいことです。ハロウィンなんてとうに過ぎているのに。
ぼくはやれやれとため息をついて村上春樹の小説に出てくる主人公を気取りながら、ビールを飲んでスパゲティを茹でたい気分になりました。
『4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて』
その日、ぼくは鴨川の近くのカフェで幽霊のつまみになっていました
ひたすらグラスの水を覗き込んで答えを探します。そこに浮かび上がってくるわけもないけれど・・・・
後悔はしたくない。いつだってそうです。
だからこそぼくは、いつも幽霊の手のひらの上で踊り続けるのだと思います。
抹茶パフェにするべきか抹茶チーズケーキにするべきか。
もともとぼくは抹茶パフェを食べに京都に来ました。
その気持ちはずっと忘れていないつもりです。
ただチーズケーキって正義じゃないですか。
ぼくはケーキの中でガトーショコラと同じくらいチーズケーキが好きなのです。
ぼくが死んだら棺桶には「クィーンII」とチーズケーキを入れてください。お願いします。(遺骨を焼いた後は、出来上がったベイクドチーズケーキをお召し上がりください!)
でもパフェだって当然美味しいに決まっているし、アイス食べたいし・・・・
しかし現実は残酷。経済的にもお腹的にも食べられるのは片方のみ。
ぼくにとって100%食べたいのはどちらなのでしょうか。
きっと昔かかったタチの悪いインフルエンザのせいで、どちらが本当に食べたかったのか、はっきりさせたあの記憶を失っているに違いないのです。
なんて悲しい話なんだ。
そのうちぼくは考えるのをやめました。
抹茶チーズケーキ美味しかった
最高でした。
チーズケーキと抹茶ってこんなに合うんですね。
セットでついてきた抹茶ミルクも美味しい。
また食べたいなあって思いました。